京町屋 見学会

2010年7月14日(水)10:30~14:00  平成3 工・建築卒 久武正明
大阪京大クラブの並木宏徳様のお取り計らいにより、京都祇園祭りに「浄妙山」を出されておられます
京町屋オーナー・松村篤之介様のご自宅を見学させて頂きました。

松村篤之介様は、京都町屋再生研究会・京町屋作事組・京町屋友の会・京町屋情報センターからなる「京町家ネット」という組織で、町屋の保存再生に多角的に取り組まれています。
http://www.kyomachiya.net/hazimeni/index.html
近年では、日本の地域社会を活性化する取り組みを表彰する「ティファニー財団賞」の伝統文化大賞を
受賞されました。


はじめに、松村様より、松村邸の創建時の様子や祇園祭りの歴史などについてお話を頂きました後、お宅をご案内いただきました。
松村邸は、明治43年につくられ、水回りを新しくされた他は、ほぼ当時のまま保存されているとのことでした。風情ある中庭や外気に直接触れる空間の設え、よしずの建具など、当時の町屋をそのままに体感できました。2階客間の床に敷かれた網代は、80年の時を経て黄金色に輝いており、その他の素材からも長い時間の蓄積を感じました。また、天窓や欄間をはじめ、至る所に様々な工夫と繊細な意匠が施されています。
2階の縁側から廻りを見ますと、ホテルやマンションに囲まれ、何かここだけ時間が止まったように感じられました。


松村様は、町屋の保存再生について、「非常に難しい問題で、今の建築基準法では、昔のままの工法で町屋は保存できないし、新たに造ることもできない。大きな宿題です。」とおっしゃっていましたが、
この貴重な文化遺産をいかにして後世に遺していくか、建築にたずさわるものとしても何かできないかと、
認識を新たに致しました。

帰り際、奥様より、玄関脇に飾られていたお花について、
『「祇園まもり」というむくげの一種の花ですが、祇園祭りにあわせて花を咲かせましたよ。』
とご説明を伺い、何とも京都らしい風情を感じました。

松村邸を辞した後、室町通りを下りながら、翌日の宵々山を控えた山鉾などを見学し、
「栞屋」という京都の伝統的な町屋をリニューアルしたお店で昼食を頂いた後、散会しました。


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