南会津の旅の報告

旅行グルメ同好会
文 吉野従生(昭36法)
絵 渋谷寧伸(昭32工)

 
 旅行グルメ同好会の旅は毎年2回、今回で19回目である。北は北海道帯広から南は奄美、与論島まで、主として、東北、関東、東海地方を中心に旅を続けてきた。この旅の特徴は、世話人、慶田雅洋氏(昭30農)の手作りの旅で、人数は20人に限定、原則として夫婦参加のゆっくりした旅である。従って旅行会社のツアーで行く観光地は避けられている。
 今回の旅は、参加者17名、10月27日東北新幹線「東京駅」に集合、小山、栃木経由で東武鉄道、野岩(やがん)鉄道を乗り継いで会津西街道から会津に入るルートが選ばれた。鬼怒川沿いのこのルートは、折しも紅葉最盛り、湯西川駅で途中下車して、紅葉を楽しみ、夕刻、その日の宿「洗心亭」のある湯上温泉駅に着く。この駅は全国でも珍しい茅葺屋根の曲がり屋民家風の駅舎で、改札口の横に囲炉裏があり、旅情をさそうで駅である。

絵 渋谷寧伸(昭32工)
「洗心亭」は広大な自然林に囲まれた閑静な宿で当日は関西東大会の貸し切り、山海の珍味や、従業員挙げての歓待にかって経験したことのない贅沢さを味わった。
 翌日から東山温泉に三連泊、チャーターしたマイクロバスに乗り、おしゃべりで楽しいベテランガイドの案内で人口12万人余りの狭い会津若松周辺の主なみどころを、巡った。まずは湯上温泉に程近い奇岩、怪石の「塔のへつり」と会津西街道の宿場町「大内宿」、後者は会津NO.2の人気スポットといわれるが観光客が多く、みやげ物の売店が軒を連ね、その俗化ぶりに落胆した。会津の見どころのNO.1は裏磐梯、五色沼を中心とした自然の美であるが今回のテーマは、私なりにいえば会津藩校「日新館」を中心とした会津藩の人材育成の精神を学ぶことではなかったかと思われる。
 鶴の城、白虎隊記念館、武家屋敷等戊辰戦争に敗れても、なお屈しなかった会津を知り、深い感動と感銘をおぼえずにはいられなかって。
 この旅のもう一つの楽しみは、食事である。夕食はホテルや旅館の和食コースだが、高齢者には量的にはややヘビーだ。しかし、昼食は、すばらしい。列挙すると、大内宿の「ねぎそば」(ねぎ一本で食べるソバ)、えびすや「うな重」、御薬園「薬膳料理」、休暇村磐梯高原「松茸釜飯」とグルメ同好会にふさわしい内容だ。
 以上が「南会津の旅」の概要だが、興味のある会員諸兄の参加を歓迎したい。