千葉 南茨城(鹿島―筑波)の旅(5/20ー5/24)報告

旅行グルメ同好会 小林 宏子さん(故S22工卒 小林一雄氏夫人)記
渋谷 寧伸氏画(U32工卒)

お世話役のご丁寧な案内により 迷うことなく予定どおり JR品川駅で集合でき、エアポート成田で佐倉まで約1時間 車窓より話題のスカイツリーをゆっくり眺めながら 男女5名づつ10名に 東京より特別参加の慶田夫人の姉上ご夫妻を加えた楽しい旅が始まりました。

第1日目 佐倉到着後、旅の間お世話になるマイクロバスで、先ずヨーロッパの古城を思わせる瀟洒な「川村記念美術館」で レンブラントや有名な印象派、ステラ等の現代美術や絵画、日本の屏風絵等数々のコレクションに加え 「花」をテーマとするいろいろな作品を存分に堪能しました。そして新緑の美しい庭園を眺めながら、素敵なレストラン「ベルヴェデーレ」で 雰囲気にぴったりの美味しい洋食を楽しみました。この昼食会には現役の東大旅行会時代に会長としてご活躍された木頭信男氏にも千葉から特別ご参加いただき 旧交を温めることができました。 手入れの行き届いた美しい庭園を散策した後、大きな窓から太平洋の荒波が打ち寄せる雄大な九十九里浜が見晴らせる「国民宿舎 サンライズ九十九里」へ到着、充実した一日目でした。

第2日目  6時30分 ホテルのフロントに集合、金環日食を見るためホテルの すぐ裏に広がる九十九里浜の海辺に出かけました。生憎の曇り空で 厚い雲に覆われた空を見上げていましたが 海岸に出ていた人々が徐々に引き上げ始めた一瞬 雲の切れ目より完全な金環日食を見ることが出来 世紀の宇宙ショーに感激しました。

朝食後 成田山新勝寺に参詣して 家族の健康と交通安全を祈願しました。その後 香取神宮に向かい、入口に設えられた「茅の輪(ちのわ、茅草で作られた大きな輪)」をくぐり 正月から6月までの罪穢れをお祓いしました。それから江戸後期の地理学者で 日本最初の実測地図を作り上げた「伊能忠敬」の旧宅を散策。昼食は「蕎麦小堀屋本店」で江戸時代から伝わる昆布を練り込んだ 通常のそばとは見た目も味も一味違う 真っ黒な「黒切りそば」を美味しく戴きました。午後は古くから水運の要所として栄えた水郷情緒あふれる潮来を訪ねました。ゆったりと五人づつ二隻に分かれて乗舟、笹の形を模したサッパ舟で「十二橋巡り」の遊覧、71歳の船頭さん(女性)の巧みに操る舟で、周りの土手の白、紫のあやめ、さつきなどを眺めつつ名調子のガイドと歌に耳を傾け 橋巡りを楽しみました。時折、すれ違う男の船頭さんの手漕ぎの舟は 歌にも歌われた「潮来花嫁さん」のお嫁入りの乗り物でもあったとのこと。

最後にTV「塚原卜伝」でも有名になった 二千百年の歴史を持つ古社 鹿島神宮に参拝、古く大きな杉の社に囲まれた奥参道を巡り 徳川光圀が7日7夜掘らせても全貌を見られなかったという要石(かなめいし、地震を起こす「大なまず」を抑える鎮石であると言う伝説)を見物。その後 広大な鹿島臨海コンビナートを通り抜け 鹿島セントラルホテルへ到着。

第3日目 このたびの旅行のイベントの一つである「住友金属工業鹿島製鉄所」見学のため 一同ズボン着用等身支度を整えてホテルをバスで出発。到着後 コミュニティ・センターで予めの説明、注意事項等、利発そうな女性従業員から説明され 作業服、ヘルメット、軍手等で身を固め 彼女の案内で工場に向いました。工場に入ったとたん 独特の臭い、空気、騒音に一瞬驚きましたが 安全通路から下を見ると、ローラーの上を1000度以上に熱せられて赤く焼けた 分厚い長方形の鉄のスラブが コンピューターでコントロールされながら 次第に 薄く 長く 形を変えて 瞬く間に 大きなトイレット・ペーパーのように巻き取られてゆく様子に魅せられました。

製鉄所を後にして構内すぐ近くの Jリーグのサッカーの名門チーム 「鹿島アントラーズ」のクラブ・練習場に向かいました。立派な芝生を張った練習場や若い人に人気のある選手のグッズを売っているショップを見学した後 昼食。それから ワールド・カップも開催された「カシマ・サッカー・スタジアム」の見学。世界の要人が集った貴賓室や4万人以上収容のできる競技場、アントラーズの歴史が分かるミュージアム等を興味深く拝見しました。

その後鹿島臨海鉄道に一部区間のみ乗車(この間 バスは鉄道と平行で無乗客運転)、日本一長い駅名の駅「長者ケ浜潮騒はまなす公園前」(カナにすると22字)を探訪、一人運転の鉄道運転士の協力も得て 雨の中 プラットホームでの駅名表示版の撮影にも成功し、再度バスに乗り換え一路 筑波山京成ホテルへ。

第4日目 宇宙航空研究開発機構(JAXA)を見学。つくば研究学園都市は牧歌的な風景が見られる一方 先端技術が集結する学園としての顔を持っている都市。宇宙センターでは先ず正門の直ぐ傍のロケット広場で実物大のH-IIロケットを見学。展示館ではスペースドーム、宇宙飛行士コース 宇宙ステーションコース等宇宙を夢見る子供たちを喜ばせる夢が豊富だと感じました。

その後 路線バスで筑波山へ。ケーブルカーで山頂へ到着、ここで二班に別れ男性陣は男体山を経て女体山へ、女性陣と慶田さんは直接 女体山へ。予想以上に険しい道のりでしたが目的地に着いたときの満足感は一入でした。眼下 はるかに広がるパノラマを楽しんだ後、ロープウエーでホテルの傍まで下りて頂いたソフトクリームは忘れられない美味しさでした。

第5日目 楽しかった旅も今日が最終日、2日続いて宿泊したホテルとも別れを告げ ギネスが認めた世界最大の牛久大仏(ブロンズ製立像で、全高120m)探訪。大仏の胸当たり(地上85m)までエレベーターであがることが可能とか、奈良の大仏様が手のひらに乗って仕舞うとのことです。大仏観光後、小川芋銭(うせん)記念館「雲魚邸」を訪ねました。河童の絵で知られる小川芋銭のアトリエ兼居室を訪ね お孫さんの館長より 素朴な中に威厳の有る運魚邸、河童の碑などを見せていただき、偉大な哲人を偲びました。

旅の最後は素晴らしい「シャトウ カミヤ」での打ち上げ、家族や友人への土産を買った後 ワインで乾杯、11月の台湾旅行での再会を約して 牛久から東京を経て 関西への帰路につきました。

スケッチ:九十九里浜

スケッチ:筑波山Ⅲ

川村美術館にて


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