大阪京大クラブ11月定期例会(会長選任・食事会・講演会)
代表幹事 白井 俊和(昭47農)
掲題会が下記の要領にて開催されましたので、報告します。
記
日時 :平成20年11月10日(月)17:30~20:00
場所 :中央電気倶楽部
出席者:関西東大会から菊池代表幹事、沖野事務局長と小生3名が参加、合計約70名。
(なお、同日17:30~18:00に、長い間空席となっていた大阪京大クラブ会長の選任が行われ、神戸大学長・国立大学協会副会長などを歴任された鈴木正裕氏・・・昭30年法卒、弁護士・・・が就任されました。そして、沖野事務局長が新会長へ祝詞を述べると共に12/15の関西東大会イヴェントの紹介と大阪京大クラブメンバーの参加を勧誘されました。)
講演会: 京都大学人文科学研究所金文京教授による『源氏物語と長恨歌』
(内容)金教授は、紫式部の源氏物語が白楽天の長恨歌の影響をいかに多く受けているかにつき、具体例を沢山挙げながら説明され、特に長恨歌の構想・発想が紫式部を刺激・触発し、紫式部の中で源氏物語の核となる構想が誕生したとの説を展開されました。9月の例会の講演会で大谷教授は漢文学が和文学に取り込まれ、双方の国民性・感受性などの違いにより、見事な変容を遂げてきたことを話されましたが、和文学の代表作である源氏物語も長恨歌など漢文学の単なる模倣を遙かに超越した創作として作られたのでした。
(感想)現代の倫理基準に照らしては勿論、平安時代においても不道徳な内容と考えられた源氏物語が、1000年の間我が国で読まれ、研究されてきたことは、小生(白井)にとり正に驚異!の一語に尽きます。“不倫、姦通、不義密通”などまがまがしい、不届きな言葉で表現される行為が繰り広げられる因果応報の物語が、忘却され無視されるどころか延々と話題になり続け、日本のみならず世界的に著名な物語として現存することの理由を考えるならば、ひとつは、多くの人間に共通な“業(ごう)”を語っているからであろうし、もうひとつは人の心に宿る顕在・潜在の意識・想いがこの物語を読み理解することにより解放され、古代ギリシアの哲学者アリストテレスの唱えたカタルシス(ガス抜き)が機能するからかと思われます。

