大阪京大クラブ 平成22年10月 第1回懇話会(食事会・講演会)参加報告
日笠 賢(昭55経 四條畷学園勤務)
掲題会が下記の要領にて開催され、小池副会長、白井代表幹事、
沖野事務局長とともに参加して来ましたので、報告します。
記
日 時:2010年10月8日(金) 総会17:30~20:00
場 所:(社)中央電気倶楽部2階215号室
講 演:佐藤 茂雄 氏(京阪電気鉄道㈱CEO、大阪商工会議所会頭)
演 題:「論語と算盤-いま甦る渋沢栄一-」
出席者:約45名
【懇話会】
9月に開催された大阪京大クラブ総会で、従来の奇数月の例会に加えて、
偶数月にも会合を持ちたいということが提案採択され、
今回初めての集まりが懇話会として開催されました。
第1回目の講師は、京阪電気鉄道株式会社のCEOで大阪商工会議所の会頭である
佐藤茂雄(さとう しげたか)氏で、現在大阪京大クラブの顧問もされています。
わが関西東大会からは、大阪商工会議所副会頭を長年にわたり務められた
小池俊二副会長(関西東大会次期会長に内定)ほか4名が参加しました。
【講演会: 佐藤 茂雄 氏】

佐藤茂雄氏は、京阪電鉄が開業100年を迎えた今年、
大阪商工会議所会頭に就任されています。
京阪電鉄は、日本の近代産業の父と言われた渋沢栄一翁が創った500以上の会社の中の1社で、
大阪では他に東洋紡もあります。
講演後には活発に質問や意見が飛び出して大変賑やかな2時間半でした。
様々な話題の中の要点をいくつかをあげると、
・京阪鉄道は殖産興業を目指す渋沢栄一らにより、大阪の中心であった堺筋の高麗橋から京都五条までの計画をしたが、市内交通を独占する大阪市の反対で、天満橋-京都五条間の開業となった。昭和38年の淀屋橋線開通時には、天満橋駅に「先覚志茲成」(先覚の志ここに成る)の扁額を掲げ、大阪都心部と京都を結ぶという53年ぶりの宿願を果たした。
・佐藤氏が愛読書にしているのが、「論語と算盤」(渋沢栄一)、「学問のすすめ」(福沢諭吉)、「失敗の本質」(戸部良一ほか)で、何れも今の世の中で通用する本であると思われる。
・「論語と算盤」の中で、渋沢栄一は『道徳経済合一説』という理念を打ち出して、倫理と利益の両立を唱えているが、昨今の企業経営を見るとまさに現在に通じるものがある。
・渋沢栄一による「順理則裕」という扁額が東洋紡にある。これは「順理則裕、従欲惟危」(理(り)に順(したが)へば則(すなわ)ち裕(ゆたか)なり、欲(よく)に従(したが)へば惟(これ)危(あやう)し)という一節を渋沢栄一が座右の銘にしたものである。(東洋紡のHPに以下の説明あり=道理に従って行動すれば、心にやましさを感じることがない。それだけに気持ちに余裕が生まれ、ひいてはそれが自分自身の行動に対する自信となって現れてくる。一方、物事を損得のみで判断して行動すると、目先の利益にとらわれて近視眼的になり、物事の本質を見抜けず、かえって損害を被ることもある。)村上ファンドなどの結末を見ると、この渋沢栄一の考えに合致する。
・いま社員に言うことは、「自ら箸を取れ」(食べさせてもらっている人が今は多い)ということと、「文明の老人たれ」(年をとっても勉強せよ)ということである。
・「論語と算盤」は今も手元から離せない。みなさんも是非一読いただきたい。
【感想ほか】
・参加者が従来の例会の半分程で、会場設営や講師の佐藤さんのうちとけた感じのお人柄もあり、
講演会というよりもゼミナールのような会になりました
・沖野事務局長は、ご自身が渋沢栄一所縁の東洋紡の出身であることも手伝って、
日本の現状や将来の企業経営に係る鋭い質問を飛ばされ、
小池副会長は琵琶湖周航歌についての佐藤氏の調査見識を引き出すご質問で、
会場をおおいに盛り上げられました。
・関西東大会と大阪京大クラブの親密な関係が、一層深まった印象を持ちました。

