第25回関西東大会総会要旨
s63農院 中谷 俊昭
s47農 白井 俊和
s55経 日笠 賢
日 時 平成23年10月2日(日) 午後6時~9時半
場 所 ホテルグランヴィア大阪 20F 孔雀 鳳凰A
第一部 総会議事 午後6時 ~6時半
第二部 講演会 午後6時半~7時半
第三部 懇親会 午後7時半~9時半
東京大学からは、濱田総長、杉山副理事、若林卒業生室課長、大南総長秘書にご臨席いただきました。さらに岡崎東京大学同窓会連合会代表幹事兼東京銀杏会副会長、河原岡山東大会会長ほかの来賓の方々にもご臨席いただきました。関西東大会からは、会長以下執行部および一般会員の合計60名程が出席いたしました。
○小ミーティング
小ミーティングは総会前の午後5時半~6時に総会および講演会と同会場(孔雀)で行われました。
小ミーティングに用意された時間は30分ということもあり、事前に関西東大会は東京大学との打ち合わせを行い、総長への質問および回答形式で行いました。
小ミーティングはスクール形式をとり、東京大学他からの来賓および関西東大会の執行部以外に、一般会員も質疑応答に参加できる方式でありました。

総長の挨拶に続いて、関西東大会の沖野事務局長の司会により、質疑応答が行われました。
最初に司会者から東京大学の秋入学への取り組みについて質問がありました。
総長から、東京大学も大学院で数日後(10月4日)に入学式が行われる予定と明らかにされました。東京大学から海外への留学生は300名程であるのに対して、海外から東京大学への留学生は3000名程になります。大学院については既に秋入学に移行しているが学部の学生の秋入学についても検討を行っています。このように、東大生の海外への留学生は少なく、海外からの留学生が多くなっている現状から、東京大学の国際化へ向けての整備は、重要で急ぐ必要のある重要施策であります、と回答。
総長のご回答にありましたように、東京大学は国際化に向けての整備が必要な状況にあります。この国際化に対応するためには、現在計画されている三鷹国際学生宿舎の建設はますます必要になっています。国からの運営交付金は、現状の教育研究維持に使う必要のある中、三鷹国際学生宿舎の建設を国および文部科学省等へも働きかけを行っていますのでしょうか?
総長から、現在、国からの「箱モノ」への予算は、なかなか認めてもらえない状況にあります。東京大学の国際化と留学生の生活への対応などを考えると、何とか工夫して三鷹国際学生宿舎の建設を実現したい。卒業生の皆様にもご協力をお願いします、との回答。
東京大学の他、日本全体に寄付するという行為が希薄であります。東京大学には10万人を越える卒業生がいますから、1人1万円ずつ5年間継続すれば、50億円になります。中には、もっと多額の寄付金を出して下さる方も出れば、100億円を超えることも期待できると思いますと申し上げた。
総長から、おっしゃる通りで、これを実現するためには、5年から10年単位の努力が必要であります。今から根付くように、粘り強い努力が求められ、同窓生の皆様のご協力をお願いします、との回答。
昨年本郷の山上会館で、第1回の東京大学同窓会連合会全国大会が開催され、長年の夢が実現しました。今年も第2回の東京大学同窓会連合会全国大会が山上会館で予定されています。これを、たとえ30分でも安田講堂に全国の同窓生が集合して、東京大学同窓会連合会を開催させていただきたい。
総長から、同席の杉山副理事へ語りかけられ、同席の若林卒業生課長とも協議検討を行ってまいります、との回答。
○第一部 総会議事
総会議事は、小ミーティングと同会場(孔雀)で、続いて沖野事務局長の司会により行われました。
最初に議長の選出が行われ、小池会長が選出されました。
議長により次の議案について説明、審議、承認が行われました。
第一号議案「平成23年度事業報告ならびに決算案の承認の件」(白井代表幹事により説明)
会計監査実施報告(西会計監事より報告)
第二号議案「平成24年度事業計画案ならびに予算案の審議の件」(白井代表幹事により説明)
第三号議案「平成24、25年度役員名簿の件」(沖野事務局長より説明)
第四号議案「東京大学三鷹国際学生宿舎建設のための寄附プロジェクトの件」(沖野事務局長より説明)
総会後、任期満了で退任されることになった小池前会長と今回の総会で新たに選出された北会長より挨拶がありました。
○講演
総会に続いて同会場で、関西東大会会員の本願寺御法主台下で本願寺文化興隆財団理事長の大谷暢順御法主台下と東京大学濱田純一総長よりそれぞれ30分間の講演が行われました。
大谷暢順本願寺御法主台下 「我が国の外交を考える」(要旨)

日本の最重要課題は外交であり、日本とヨーロッパの歴史的出来事の事例により、外交というものがどの様に受け止められ、外交文化がどの様に培われてきたかということを検証されました。
中世において、日本もヨーロッパも同様に封建社会を経験してきている。日本は江戸時代の鎖国制度により外交不在であり、明治維新以降にヨーロッパ諸国に追いつこうと努力をしました。この努力による成果を得て安定した状態の時期においても、なお外交を学べていない状況でありました。これに対してヨーロッパの国々は、国の再編成やいろいろな外交的出来事を繰り返す中で外交が鍛えられてヨーロッパ文化圏の成立となりました。
近代においては「個性の確立」が重要な要素としてあり、ヨーロッパではルネッサンスであり、日本では鎌倉仏教です。日本とヨーロッパにおいては質的に異なり、日本は明治維新後に西洋化しようとした。
日本において学問的素地はできていたものの、外交については素地そのものすら不在でありました。明治維新後でも外交は取り残されました。
日本は明治維新においてヨーロッパ諸国に翻弄され、現在においてもこのままの外交および外交文化の疎さが続けば、日本は世界から取り残され、孤立した弱小国家になってしまいます。ここで何とか対応策を講じることが必要であり、日本の歴史、思想を基に外交および外交文化を確立することが必要であります。
濱田純一東京大学総長 「東日本大震災後の大学」(要旨)

講演の前に本を紹介され、中でも著作である「東京大学 知の森が動く」(東京大学出版会)を取り上げられました。この本は濱田総長が総長に就任以来講演および著述してきたものを集大成したものであります、と説明されました。
今回の東日本大震災の時、東京大学も東日本に施設がありましたけれども、人的被害はありませんでした。これは震災の1週間程前に避難訓練をしていたおかげであり、避難した高台からは震災状況が一望できました。
この出来事を境に大学、学問への見方の状況が一変しました。すなわち、学問、就中科学技術への国民の不信が日に日に強くなっています。何のための学問か、科学技術かということが問われています。
知の頂点たる東京大学としては、世界からも注目されており、最初の講演者の大谷御法主台下が述べられましたように世界の中の日本として受け止め、国際化しなければならない状況下であり、こうした国民の見方も真摯に受け止め対応することが必要であり、重要です。
○懇親会
懇親会は、小ミーティング、総会、講演会の会場(孔雀)から移動した会場(鳳凰A)で行われました。
最初に会長として選出されました北・新会長より開会の挨拶がありました。

次に乾杯を清瀧名誉顧問により行い、食事歓談となりました。
濱田総長は次の予定地に向かうためにご挨拶をされてから懇親会を中座されました。
総会当日昼間に行なわれました第2回東大ワールドカフェ関西で、キーノートスピーカを務められたクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社の上田谷真一社長からもご報告とご挨拶をいただき、帰京の必要のために中座されました。
懇親会では、来賓として東京大学から杉山副理事のご挨拶をいただきました。

続いて東京大学同窓会連合会から岡崎代表幹事、岡山東大会から河原会長、大阪京大クラブから中村様と並木様より、それぞれご挨拶をいただきました。
大谷暢順本願寺御法主台下と共にご臨席賜りました大谷祥子本願寺御裏方様により、ご挨拶ならび琴によるご演奏をいただき、琴でのチック・コリアのジャズに驚嘆の歓声が上がるなど、一同雅やかな雰囲気の中、懇親を深めることができました。

食事歓談の続く中、菊池前代表幹事によるカンツォーネ独唱、祝電披露、地域同窓会の代表挨拶(奈良東大会より中川代表、和歌山東大会より安藤代表)をいただきました。さらに今後の会員の増強を期待される若手より、一人一人挨拶がありました。
盛況の中、中村様と並木様のリードで「琵琶湖就航の歌」を、さらに東京大学応援団OBの河原岡山東大会会長の先導により東京大学応援歌「ただ一つ」を全員で斉唱しました。
小松顧問の挨拶により、盛況の第25回関西東大会総会はお開きとなり、再会を期して帰路につきました。

