関西東大会第29回総会兼新年祝賀会 報告

代表幹事 河野 裕亮(昭53経)

関西東大会第29回総会兼新年祝賀会が、下記の通りに開催されましたので、報告致します。

日 時:平成27年2月8日(日) 17:00~20:30
会 場: ホテルグランヴィア大阪 20階 宴会場 「名庭(なにわ)の間」
出席者:63名
【第1部 会員総会】 17:00~17:30  
箕浦幹事の司会で開会となり、まず、議長の選出に入り、北 修爾 会長を総会の議長に選出しました。
予め、配布されていました資料を基に下記3件の議案について討議しました。
①    第一号議案 平成26年度(平成26年1月1日~平成26年12月31日)
の下記書類の報告と承認の件
-1 平成26年度事業報告
-2 平成26年度会計報告
-3 平成26年度決算書類 会計監査報告
②    第二号議案 下記書類の報告と承認の件
-1 平成27年度事業計画案(平成27年1月1日~平成27年12月31日)
-2 平成27年度予算案(平成27年1月1日~平成27年12月31日)
③    平成27年度~28年度 役員・幹事の人事の件
最初に、日笠代表幹事から平成26年度の事業報告があり、続いて安原幹事から会計報告、寺田会計監事より、会計監査報告がありました。
引き続き、日笠代表幹事より平成27年度の事業計画案の説明があり、続いて安原幹事から予算案についての説明がありました。
最後に日笠代表幹事より平成27年度~28年度 役員・幹事の人事の件について、退任・新任・再任についての人事案(一部役員は会長・副会長の協議により選任)の説明がありました。
議案ごとに会員に承認を求めたところ、各議案とも拍手をもって全員異議無く承認されました。これをもって会員総会は終了いたしました。
 
   
【第2部 講演会】 17:30~19:00  
続いて、京都大学 生存圏研究所の山川 宏 先生に「宇宙工学と宇宙政策の世界」という演題にて講演をしていただきました。
山川先生は1965年スイス生まれ 1988年 東京大学工学部航空学科ご卒業
1993年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、博士(工学)取得。
現在、京都大学 生存圏研究所 宇宙圏航行システム工学分野の教授として、
宇宙工学および軌道工学、特に、ロケットや人工衛星の飛行計画、航法、誘導、制御の研究をされています。
2006年まではJAXAで、多くの地球周回科学衛星および月・惑星探査機のプロジェクト、M-V固体ロケット、垂直離着陸型の再使用型ロケットの開発・打ち上げ・衛星初期運用に従事されていました。1997年にはNASA、2002年にはESAの客員科学者として活躍され、2010年には内閣官房の宇宙開発戦略本部事務局長にご就任、現在に至るまで内閣府宇宙政策委員会メンバーとして活動されています。
講演の主な要旨は以下の通りです。
前半 「宇宙工学」について
・先生は、若いころから星よりも乗り物に興味をもっておられ、宇宙をめざした
きっかけは、1977年のボイジャー探査機の打ち上げであった。
具体的には、ボイジャー探査機が木星から土星へと飛行していく運行に興味があった。
・ロケットは1957年に旧ソ連、1958年にアメリカ、1965年にフランス、そして
1970年に日本、続いて中国と打ち上げられている。国家の威信があるので隣国同士
がライバルになっているが、そろそろビジネスベースで考える時代が来ている。
・これまで先生が関わったプロジェクトは
①人工衛星・探査機の飛行計画立案(実験衛星「ひてん」の軌道計算)
②ロケット飛行計画立案(M-V固体ロケット全7機の航法誘導系立案)
③小惑星探査機「はやぶさ」打ち上げ前の部分に従事
④イプシロン固体燃料ロケットの打ち上げ(7年ぶりの現場)
などである。
・2000年から2006年まで日欧国際共同計画Bepi Colombo のマネージャーを
しており、この計画は、日欧それぞれの人工衛星を2016年南米(仏領ギアナ)より
アリアンロケット1機で打ち上げて金星経由で水星に向かう計画である。
・また、京大では「宇宙由来の危機の理解と対応」というテーマで
放射線・宇宙ゴミ・隕石などの対応の研究を学生としている。
具体的には
①積極的な衛星帯電により軌道制御・姿勢制御の研究
②惑星間航行のための磁気セイル宇宙機の研究
③人工衛星に接近する宇宙ゴミの対応の研究(信楽にあるMUレーダー使用)
④地球衝突小惑星のインパクタによる衝突回避研究(軌道をすこし変える方法)
などである。
後半「宇宙政策」について
・2001年ロシアが宇宙ステーション「ミール」を日本上空を通過させて太平洋に
制御落下させたが、この際に、政府より情報収集にロシアへ派遣された。
・2008年日本の宇宙政策が変わった。政府の統合的な宇宙政策の立案と
予算の効率的な運用を目指して、この年議員立法で宇宙基本法が成立し、
総合調整のため、内閣に宇宙開発戦略本部ができた。宇宙開発担当大臣が
新設され、初代は現外務大臣の岸田大臣であった(福田内閣)。
・2010年7月から2012年7月まで、その宇宙開発戦略本部の事務局長に就任した。
2011年の9月30日の閣議決定を経て、2012年7月12日に内閣府宇宙戦略室ができ、
その下に内閣府宇宙政策委員会が新設された。大臣も内閣府特命担当大臣
(宇宙政策担当)となった。
・2015年1月に「新宇宙基本計画」が策定され、内容に「宇宙安全保障」と「投資の
予見性」が重点項目として盛り込まれ、10年間のスケジュールが盛り込まれた。
・現在日本のロケットは三菱重工とIHI、衛星は三菱電機とNECが製造をしている
が企業の全売り上げの1%程度で、撤退せずに残っているのは先端技術としての価値が
あるからである。市場規模は約3000億円でほとんどが国家予算であり、国際市場に
参入できていない。ロケットと人工衛星産業の育成が必要である。
・「新宇宙基本計画」の内容は、衛星としては
日本版GPS衛星(カーナビ等)・測位衛星「みちびき」・地球観測衛星「だいち2」
シリーズ化・情報収集衛星・経済産業省技術実証衛星及び通信放送衛星・防衛省
通信衛星などである。
・また、現在H-ⅡA(液体燃料)とイプシロン(固体燃料)の2種類の国産ロケット
を使用しているが、打ち上げ費用が100億円とロシアやフランスの費用の2倍もする
ので2020年までに新型の低コストのロケットの開発計画を決定した。
・その他宇宙状況監視計画も盛り込んでいる。(宇宙ゴミの監視)
宇宙工学と宇宙政策の現場に長年かかわっておられる先生のお話は、とても興味深く、現実に即しながらも且つロマンに満ちた有意義な講演でした。
   
 
【第3部 懇親会】 19:00~20:30
懇親会会場に移動ののち、箕浦幹事の司会で第3部の懇親会が開会となり、北 修爾 会長の開会の挨拶のあと、来賓の東京大学卒業生室副室長 島田 久弥 様にご祝辞を賜りました。そして辰野 克彦 副会長の乾杯の音頭で、賑やかな食事歓談が始まりました。
 
歓談の途中で来賓のご挨拶があり、
東京大学同窓会連合会代表幹事   岡崎 一夫 様
東京大学渉外本部シニア・ディレクター 中村 元彦 様
大阪京大クラブ代表 山内 潤三 様
同 並木 宏徳 様
にご登壇いただき、ご祝辞を賜りました。
また、大阪京大クラブ会長 高月 清さま ご出席の衆議院議員 中野 洋昌 様より
いただきましたお祝いのメッセージをご披露いたしました。
そして、
新任の 夏住 要一郎 副会長
和歌山赤門会 安藤 元二 代表幹事
旅行グルメ同好会世話人 慶田 雅洋 様
東大ワールドカフェ担当 小林 良洋 幹事
中堅・若手会担当 中島 亮平 幹事
に ご挨拶や各地域同窓会、同好会の状況をご紹介いただきました。
しばしの歓談の後、司会者より、今回初めて関西東大会の総会に参加した方々に、自己紹介と挨拶をお願いしたところ、皆様熱弁をふるわれました。
そして、恒例の東京大学応援歌「ただ一つ」を東京大学応援団OBの島田卒業生室副室長の迫力ある指揮の下全員で斉唱いたしました。
最後に私、河野が、閉会を宣言し、夏期開催予定の講演会での再会を期して、関西東大会第29回総会兼新年祝賀会はお開きとなりました。

以上

  

  
 
  

   


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