老境の旅 美瑛と富良野
s27法 青木邦彦
慶田さんをリーダーとする関西東大会旅行グルメ同好会の北海道旅行は一昨年、昨年と続けて「帯広から然別湖(しかりべつこ)の辺り」と「支笏湖(しこつこ)から日高山脈西麓」と二度も行われ、その度に意外な面白い観光先に案内され、びっくりする事ばかりでした。
そして今回の「旭川・美瑛・富良野からトマムまでを巡り巡ってバスや鉄道を使って走りまわった旅はそれ以上にびっくりの連続で実に楽しいものでした。
私はこれまで北大関係者主催の札幌寮歌祭を足掛かりに十幾度も北海道を旅行してまわり、この地のことならかなり良く知っているつもりでしたがそれとは全く別の北海道のあることをこの三度の旅で教えられました。
「北海道には梅雨がない」とばかり信じ込んでいたのに、今度の旅で、北海道も夏はむし暑く梅雨めいた雨がしとしと降り続く事も知りました。
しかし雨に洗われた樹々の緑の美しさ、その間に点在する白樺の林の見事さ、富良野辺りの広大な農地の色とりどりのカーペット状の展観の美麗さには改めて息を飲む思いで、アッと云う間に五泊六日の旅が終わってしまいました。
季節は丁度ラベンダーの花盛りに当たり富田農場をはじめ各地のラベンダーが見事なものでしたが、私にはそれ以上に、トラクターを駆使して耕作する米国式大農法によって展開されている本物の農業の真摯な姿の美しさこそが、これまでに多くの画家や写真家を惹きつけて来た富良野の大自然の賛歌であると悟りました。
波うってうねり続く丘や野原一面に展開するじゃが芋畑の白い花、玉葱畑の青い波、丁度実った小麦畑の黄金の波は、内地では見られない壮大なパノラマでした。
旅の御目当ての東大演習林の訪問やガスの中を登った望岳台のイワブクロ(高山植物)の紫色、有名な旭山動物園のペンギンの泳ぎなどは別の機会にお話しします。
このたびの旅行は六組の夫婦と二名の十四名の参加。幹事の石崎氏の御骨折りには心から感謝しています。(以上)



以上3点 s32工 渋谷寧伸氏 描く



以上3点 s38法 石崎泰二氏 撮影

以上1点 s36法 沖野研一氏 撮影

