大阪京大クラブ 平成24年10月 第9回懇話会 参加報告
代表幹事 日笠 賢(昭55経)
記
日 時:2012年10月10日(水)17:30~19:30

http://blog.kansaitodaikai.main.jp/?eid=1395325
〈今後の課題〉
1.まちづくり合意をいかに支えるか
・300以上の地区が高台移転を本格化させる状況の中で、集団移転促進法では、国が3/4負担で地元が1/4負担としているものの、地方ではこの1/4の負担がし切れない。国が100%持つことの検討が必要ではないか。
・阪神淡路大震災の時には、「国費を使うのは従前に戻すまでで、焼け太りは許さない」という「後藤田ドクトリン」のために、神戸港は大型埠頭化するチャンスを失い、その後の国際競争に敗れ、衰退に歯止めが掛からない状況になった。一見合理的に見えて、実は不合理になることがある。
・「特区」の手法を使うなどして、東北を「復旧」に留まらせず、日本の復興の先端にするような「創造的復興」の意識があっても良いのではないか。
2.ガレキの有効利用
・ガレキで、「鎮魂の森」、「希望の丘」をつくることを考えるべきである。
3.次なる大地震(貞観地震後の悪夢のシナリオ)にいかに備えるか
・予算の確保、広域連合の強化、米軍の支援確保、自衛隊はじめ安全のための第一線機関の強化など。
・津波に対しては「防災」でなく「減災」の概念で、多重防御対応することが重要である。
【感想】
・講演の締めくくりで、五百旗頭先生が口にされた、「貞観地震後の悪夢のシナリオ」(=平安時代の西暦869年にあった貞観地震は、陸奥国東方沖の海底を震源域として発生したと推定される巨大地震で、地震規模は少なくともマグニチュード8.3以上であったとされ、地震に伴い発生した津波の被害は、東日本大震災同様に甚大であった。その前後には、貞観6年(864年)の富士山貞観大噴火や貞観10年(868年)の播磨地震(山崎断層を震源とする地震)、元慶2年(878年)の伊勢原断層の活動または相模トラフのプレート間地震とも推定されるM 7.4の相模・武蔵地震(現在の関東地方の地震)が発生など、日本各地での内陸地震が頻発しており、18年後の仁和3年(887年)8月の南海、東南海地震で収束した。)のお話から、「今回の東日本大震災で、一段落と思っている専門家は、ひとりもおりません。」と、まだこれからも大きな災害が続く可能性を示唆されました。
・私達が生きている今日現在は、五百旗頭先生が言われるように、阪神淡路大震災(1995年1月M7.3)でスタートの号砲が鳴り、鳥取県西部地震(2000年10月M7.3)、新潟県中越地震(2004年10月M6.8)、能登半島地震(2007年3月M6.9)、新潟県中越沖地震(2007年7月M6.8)、岩手・宮城内陸地震(2008年6月M7.2)、東日本大震災(2011年3月M9.0)、・・・、・・・と続く、1000年に一度の地震の活性期に巡り合わせた時代なのかもしれないと、空恐ろしい気持ちになって帰宅した講演会でした。
以上

